「不倫が苦しい」「バレたかも」と悩むあなたに弁護士が伝えたいこと

不倫をしている場合には、時には楽しい時間があるかもしれませんが、やがては苦しい期間も多くなってきてしまうのが通常でしょう。
普通は、周囲には不倫を秘密にしておかないといけなかったり、堂々と街中でデートしたりすることもできなかったりすることが多いからです。

もし周囲にバレてしまったらどうしよう、バレないようにはどうしたらいいだろう、などと気苦労をしながら日々を過ごすのはつらいものです。
そして、もし不倫がバレてしまった場合には、非常に大きなダメージを負ってしまうことになります。勤務先の関係者や親しい友人などから指摘を受けたり、下手をすれば不倫相手の配偶者から慰謝料を請求されてしまったりすることにもなりかねません。

そうした苦しみを取り除くにはどうしたらいいのか、不倫がバレてしまったという場合には何をしたらいいのかなど、不倫に伴うつらさや苦しみを少しでも抑えるようにする手段について、今回は解説します。

不倫はなぜこんなに苦しいのか

不倫は基本的に苦しいものです。
その苦しさについて、以下で説明していきます。

(1)罪悪感と不安感がつきまとう

不倫関係では、相手方の配偶者に悪いことをしているという罪悪感が常につきまとうことになります。
また、不倫相手が本当に自分を愛してくれているのか、いつも不安になりがちです。
自分は所詮、不倫相手なのだと考えると、自己嫌悪に陥る人も多いでしょう。
そうした心理的なストレスが、大きな負担になってしまうことも多くあります。

(2)バレることへの恐怖から逃れられない

不倫が相手方の配偶者に発覚すれば、不倫関係が終わるだけでなく、裁判になったり、慰謝料を払ったりする必要が出てくるかもしれません。

不倫関係では、この「バレるかも」という恐怖を常に感じることになるので、それがストレスとなってしまいます。

また、自分の家族や友人に不倫がバレたら軽蔑されるかも、という恐怖を感じる人も多いでしょう。実際に、家族や友人に不倫の事実がバレてしまった場合のダメージはかなり大きいものがあります。

(3)周囲に関係を明かすことができない

健全な恋愛であれば、相手との幸せな出来事を家族や友人に話したり、悩みを相談したりすることができます。

関係が深まれば、お互いの家族に紹介して、家族ぐるみで付き合うこともあるでしょう。

しかし、不倫はそうはいきません。関係を誰にも話せないどころか、日中に堂々とデートすることもかないません。

こういった点の苦しみも、ストレスの種になってしまいがちです。

「苦しい」だけでは済まない、不倫を終わらせるべき3つの理由

不倫は多くのリスクを伴う関係で、ただ「苦しい」と感じるだけでは済まされない事態になることもあります。

不倫を終わらせるべき理由を、以下で説明します。

(1)慰謝料を請求される可能性がある

不倫がバレてしまうと、不倫相手の配偶者から慰謝料を請求される可能性があります。

数百万円に及ぶ慰謝料を請求され、支払えなければ給料や預貯金を差し押さえられるおそれもあります。
不倫関係に苦しんだ結果、さらに経済的にも苦しんでしまうことになりかねません。

不倫の当事者はバレていないと思っていても、不倫相手の配偶者はすでに不倫に気づいており、気づかないふりをしながら証拠集めをしているケースも多いでしょう。

その結果、突然、内容証明郵便が届いて、慰謝料を請求されることもあります。

(2)貴重な時間が無駄になる

不倫は基本的に苦しいものです。
その不倫に、貴重な人生を費やしてしまうのはもったいないことです。

恋愛のゴールとして結婚を望む人も多いですが、不倫関係の先に結婚が待っていることはごく稀です。ほとんどの場合、幸せな将来は見込めないでしょう。

苦しい不倫に貴重な時間を割くのはやめて、普通の恋愛で本当に信頼しあえるパートナーを見つけるなど、ほかのことに大切な時間を使うべきではないでしょうか。

(3)人間関係を失いかねない

不倫は、世間一般的に「悪いこと」とみなされているものです。
不倫を続けていると、大切な友人に軽蔑されたり、家族に見放されたりしまうかもしれません。

不倫に苦しむ人が知っておきたい3つのこと

不倫はいつ周囲にバレてもおかしくありません。

バレたらどうしよう、バレてしまったかも、慰謝料を請求されるかもなどと悩む人が知っておきたい3つのことを、以下で解説します。

(1)どこからが不倫?

法律的には、既婚者と浮気相手との間での「不貞行為」の有無が問題になります。
不貞行為とは、性交渉のことをいいます。

不倫で結婚生活を破綻させたことに対する慰謝料も、性交渉があった場合に認められるのが基本となります。

性交渉があったことの直接的な証拠がなかったとしても、一人暮らしの家に不倫相手を宿泊させていた場合や、ラブホテルに入っていた場合、2人で泊まりがけの旅行に行った場合などは、不貞行為の証拠とみなされる可能性もあります。

また、性交渉がなかった場合でも、親密すぎる交際によって平穏な夫婦生活を送る権利を侵害した場合などは、不法行為が成立する可能性があります。

(2)「既婚者とは知らずに」は通用する?

もし相手方の配偶者から慰謝料を請求されたら、「既婚者とは知らなかった」と言い張りたくなるかもしれませんが、その主張は通りづらいのが実情です。

もっとも、「本当に独身だと信じており、そう信じたことに過失がなかった」と言える場合は、慰謝料を払わなくてもよいことになっています。

しかし、現実的に「独身だと信じ切ったことはやむを得ないことだった、過失はなかった」という事実を立証するのは難しいでしょう。

独身と信じて過失がなかったと言えるケースとは、例えば「独身のみ参加可能とされる婚活パーティーで出会い、結婚を前提として交際し、不倫相手が既婚者であることを隠しており、既婚者として疑うような事情もなく、婚姻届の内容を一緒に記入するなど具体的に結婚の予定を立てていた」といったような場合が挙げられます。

ただ「『バツイチだよ(独身だよ)』という相手の言葉を信じた」などというだけでは、過失があったとみなされる可能性が高いということになります。

特殊な事情がない限り、「既婚者とは知らなかった」という反論は通用しないと考えた方がよいでしょう。

(3)絶対に慰謝料を払わなければいけないの?

以下のようなケースでは、慰謝料を払わなくてもよくなる可能性があります。

1.消滅時効が成立している場合
慰謝料請求の消滅時効は、下記期間のいずれか短い方で完成すると法律で定められています(民法724条)。

  • 配偶者の不貞行為及び浮気・不倫相手を知った時から3年間
  • 浮気・不倫関係が始まったときから20年間

2.不倫開始時に、不倫相手の夫婦関係が客観的に見て破綻していた場合
これは、不倫が始まる前から長年別居しており、連絡を絶っているなどのケースが該当します。

こうした場合には、不倫が始まる前からすでに夫婦関係が破綻していたということになります。ですから、不倫によって夫婦関係を破壊され、それによって精神的に傷つけられたということにはならないため、不倫が不法行為と認められない可能性があります。

3.不倫相手が独身だと信じており、そう信じたことに過失がなかった場合
慰謝料については、示談交渉がまとまらなければ、最終的には裁判で決まることになります。

上記1~3のケースに当てはまると思える場合も、それをきちんと立証する必要があります。

もちろん不倫相手の配偶者からの慰謝料請求が認められるかどうかも、不倫相手の配偶者が提出した証拠によります。

いずれにせよ、個別具体的な状況判断と、交渉や裁判での正確かつ効果的な主張が必須となってきますので、慰謝料を請求されたら早めに弁護士に相談することが大切です。
慰謝料を支払わないことは無理であっても、事情によって減額されるケースもあります。

苦しい不倫から抜け出し、つらい気持ちを忘れるには

不倫を終わらせて、つらい生活から抜け出す方法を以下で解説します。

(1)まずは連絡を断ち切る

LINEやメールをせず、相手からの連絡にも返信することなく、自分から音信不通になるようにしましょう。

徐々に返信の頻度を落とすと、自然に音信不通になることができます。
そうして、不倫関係を終わらせることができるようになります。

会って話そうと言われても、適当な都合をつけて断り、フェードアウトするとよいでしょう。
会ってしまうと、また何かのトラブルが発生してしまう可能性も出てきてしまうからです。

(2)相手がしつこい場合は第三者の協力をあおぐ

別れを切り出したり、返信をやめたりしても相手がしつこい場合には、第三者に間に入ってもらうのも1つの手段です。

家族や友人に「もう会わない」という意思を伝えてもらえば、相手もあきらめやすいでしょう。場合によっては、弁護士に間に入ってもらうことを検討してもよいかもしれません。

自宅や職場に押しかけてくるなど、相手の行動が度を越しており、第三者が間に入ってもらちがあかないときは、ストーカー被害として警察に相談すべきでしょう。

(3)本気になれるものを見つけて打ち込む

無事に相手との連絡が途絶えても、ふとした拍子に寂しくなり、元の関係に戻りたくなってしまうこともあるかもしれません。

しかし、元の苦しい生活に戻ってしまうことを防ぐために、不倫関係以外に本気になれるものを探すのがおすすめです。

新しい健全な恋愛、仕事、勉強など、何か一つ打ち込めるものを見つけると、自然と不倫相手のことを忘れることができる可能性があります。

【まとめ】不倫で慰謝料請求を受けたら弁護士に相談しましょう

不倫関係は、ある一瞬は幸せに見えるかもしれませんが、基本的にはつらくて苦しいものです。

客観的に見ても、不倫関係を続けることにはデメリットが多いでしょう。
不倫に苦しんでいるなら、なるべく早く終わらせるようにしましょう。

もし、不倫相手の配偶者に慰謝料を請求されてお悩みの方は、不貞慰謝料を扱うアディーレ法律事務所にご相談ください。

アディーレ法律事務所では、浮気・不倫慰謝料を請求された事件の相談料は何度でも無料です。
また、当該事件につき、原則として、成果を超える弁護士費用の負担はないため、費用倒れの心配はありません。

浮気・不倫の慰謝料請求をされてお悩みの方は、浮気・不倫の慰謝料請求に詳しいアディーレ法律事務所へご相談ください。

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この記事の監修弁護士
林 頼信
弁護士 林 頼信

どのようなことに関しても,最初の一歩を踏み出すには,すこし勇気が要ります。それが法律問題であれば,なおさらです。また,法律事務所や弁護士というと,何となく近寄りがたいと感じる方も少なくないと思います。私も,弁護士になる前はそうでした。しかし,法律事務所とかかわりをもつこと,弁護士に相談することに対して,身構える必要はまったくありません。緊張や遠慮もなさらないでくださいね。「こんなことを聞いたら恥ずかしいんじゃないか」などと心配することもありません。等身大のご自分のままで大丈夫です。私も気取らずに,皆さまの問題の解決に向けて,精一杯取り組みます。

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